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技術紹介NO.80(射出成形でのガス焼け対策)

技術紹介担当の営業課 牧〇です!

当社では、自社製金型を用いて、
樹脂の射出成形を行っております。

今回の技術紹介では、
樹脂成形で発生する「ガス焼け」に対する取り組みを紹介します。

ガス焼けとは・・・
熱で溶かした樹脂が金型に充填される際、
流動末端部分で内部に残っている空気が圧縮され、
発熱することで発生します。

この現象により、成形品が黒色や茶色に焼けてしまう、
形状が損なわれる、金型パーツの損傷が激しくなる等の不具合に繋がります。

気体を圧縮すると熱くなり、膨張させると冷たくなることが
ピンとこない方へ、中学校の理科の授業で習う事例で
ご説明いたします。

高い山へ行くと、袋菓子の袋がパンパンに膨らみます。
これは、標高が高くなると気圧が小さくなり、
袋の中の空気が膨張するためです。

袋の中の空気が膨らむ時には、
空気が持っているエネルギーの一部が膨張のために消費され、
袋の中の空気の温度が低下します。
※気体と物体は反対の現象となります。

以下は、金型部品パーツの写真です。
左は正常品、右はガス焼けが発生した部品です。
黒っぽくなっていることがお分かりいただけるかと思います。

対策としては、
一般的な金型内にガスベント(ガスの抜け道)
を設ける対策のみならず、
金型部品のコーティング等の取り組みを行っております。

本記事では対策に関する詳細は控えますが、
上記の説明で分からないと思った方、
より分かりやすく具体的に説明を致しますので
是非、工場見学へお越しください。

当社の特色である一貫生産体制や
精密成形・フープ成形・インサート成形・精密プレス
・フープ洗浄機も併せてご説明致します。
※フープ成形 製品例・・・
 パワーウィンドウスイッチ部品、ボールベアリング部品
 コンデンサ部品(台座・座板)を生産しています。

また、 当社の様子が分かる動画をYouTubeで配信中です。
是非以下、URLからご覧くださいませ。
http://www.youtube.com/watch?v=5NYb2waNUhs

工場見学に関するお問い合わせは・・・
TEL:0265-86-3215 
営業課 松本 or 牧島まで

お願いですが、ご来社される方はマスク着用をお願いします。
また、弊社や地域による事情から、
ご来社をお断りする場合がございます。

何卒、ご理解とご協力の程お願いします。

以上です。

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