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久しぶりに海外工場からお知らせします。今回はベトナム工場です。
コロナウィルスの猛威が止まらず、21年7月~弊社ベトナム工場では
工場内生活を余技なくされました。今回はその壮絶なる96日間の
様子を現地駐在者〇藤より生の声を皆様にお届けします!
(物語風です。是非ご覧ください!)
2021年7月、ベトナム国内にコロナが蔓延し各地で感染爆発が発生した。
私たちの工場があるBinh Duong省では感染爆発を食い止めるため、
ある政策を打ち出した。それは・・・7月16日発令「工場隔離」!!
自宅からの通勤は禁止、生産を行う場合、工場内で生活をするという
方針である。外出は禁止(18時以降は逮捕orバイク没収という厳しい
措置が実施される)、スーパーマーケットは週2回のチケット制の
買い出し。私たちは生産活動を止めることはできないため、この政策に
従うしかなく急遽工場内生活を開始した。
7月18日(日)18:00~工場生活開始。
先ずは私達スタッフ全員の寝床の確保から始めた。
工場内生活には35人、一部のお子さんがいる女性を除き
90%が参加してくれた。全員のキャンプ用簡易ベッドを手配し、
各々で寝床の準備を整えた。更衣室、食堂、外観検査室と
決して大きくない私たちの工場の為、全員が満足できる状態で
寝ることは困難を極めた。
ちなみに私はというと・・・測定室の
机と棚の間に簡易ベッドをギリギリ押し込んで寝た。私たちの
工場では24時間稼働するため、深夜も機械音が鳴り、一晩中
工場内の灯が差し込んだ。皆の眠りは浅く、簡易ベッドでは
翌日体が痛くなることがしばしばあった。
さて、朝食はスタッフが準備してくれて、フォーやバインミーを
食べることができた。一人暮らしの今より充実した朝ご飯であった。
しかし昼と夜はケータリング弁当のため充分な量では無く、味も
飽きてしまった。そのため、空腹を堪えながら眠る夜もあったの
である。
その他、困ることと言えば、この時期は雨季のため突然
スコールがやってくる。洗濯ものはスペースがないため外に干していた。
スコールが来ると皆が走って洗濯物を取り込んだ。また洗濯機は
全員が使用できるほど余裕がなく、外の水道で手洗いすることや
夜中まで洗濯機が空くのを待ったこともある。シャワー室も同様で
1時間待つことや、時には外の水道で済ませることもあった。
工場生活を通して普段の生活が本当に恵まれた環境であった
と実感した。
厳しい工場内生活だったが生産活動は社員のおかげで
一切止まることは無かった。しかし、品質保証課は宿泊ができない
女性が多いため、半数で通常の業務を回さなければならなかった。
工場宿泊で体力的にキツい中、残業、休出もあったし、管理者は
昼間は現場、夜はデスクワークと時には深夜に及ぶこともあったものだ。
それでも文句一つ言わず、休む事も無く働いてくれた皆に感謝している。
前編はここまでとします。続きの後編は後日掲載いたします。
海外工場の生の声をお届けしますので、引き続き閲覧をお願いします。
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